、、、かもしれない。
今日初めて入ったカフェでこの本を見つけた。
本のことは結構前から知っている。
でも手にとって見るのは初めてだった。
なぜ知っているのかというと、何年か前に知り合いの人がFacebookで紹介しているのをたまたま見たからだ。
その人は穏やかで優しい感じの人だったけれど、その本の紹介文にもその人の人柄と、本に対する愛情が溢れていた。
それを読んでわたしも機会があったらこの本を手に取りたいと思っていた。
それはもう4年近く前の事かもしれない。
今まで立ち寄った書店で見かけたような気もする。
読もうと思えば多分いつでも手にすることができたのに
なぜか、今の今まで手に取らなかった。
それは、「今がベストタイミング」ということだろう。
そうは思えなくても、人生は起こるべくして起こることばかり。
なんだかそんなことを感じた。
『りんごかもしれない』
面白いんだろうな、、というわたしの期待を裏切らないとても素敵な本だった。
何となく内容は知っていたけれど、りんごひとつで世界はどんどん広がっていく。
想像の世界は自由だ。
テーブルの上のりんご。
真正面から見たらりんごだけど、もしかしたら反対側はみかんなのかもしれない。
もしかしたら、大きなさくらんぼの一部なのかもしれない、、。
可愛らしい絵と言葉で、どんどんイメージの世界へ飛んで行く。
楽しい。
なんだかわたしの頭の中みたい。。
カフェでひとり、微笑ましくページをめくる。
と、ふと、この本を紹介してくれた人の事が心の中に浮かんできた。
一度だけお茶をしたことがある。
ご飯だったかな?それはどっちでもいいか。笑
実際に会ったのは2回くらい。
わたしのことを気に入ってくれたのか、その後も「この映画をまりちゃんと観てみたい」と誘ってくれたり、連絡をくれたりした。
少し年上のその人はわたしの話をじっくり聞いてくれたし、その人もいろんな考え方とか、思うことを話してくれた。
波長の合う人だったと思うし、今思えばいい友達になれただろうとも思う。
でもなぜか、気が進まなくて映画には行かなかった。
もしかしたら連絡に返信もしていないかもしれない、、(だとしたら本当にひどいな。苦笑)
そんなことも忘れた頃、何か共通のコミュニティでの集まりに行ったときにその人と会った。
その人はわたしのことを忘れているはずはないのに、まるで初対面の人のように接してきた。
あっちの席が空いてますよーとか、他人行儀なりに親切にはしてくれたけれど、、。
あれ??気まずいと思ってたのに、わたしだけ??
そう戸惑っているとすぐに理由がわかった。
当時付き合い始めたばかりの彼女がその場にいて、その子がすごくやきもち妬きだったらしい。笑
周りの人たちからその話が耳に入ってきた。
あーなるほどね。。
それからしばらく経って、今では1ヶ月に一回開くか開かないかのFacebookをたまたま開いたときに
もう結婚して、奥さんになったその彼女のお腹が大きくなっている写真を目にした。
あ、おめでとうございます(^^)
それ以上でも以下でもなく、その言葉のまんまを感じた。
そんな記憶がこの絵本から甦ってきた。
悪いことをしたと思っていたけれど、わたしはあの時、その人のお誘いに行かなくて良かったんだなぁと。
わたしがすっぽかしたタイミングで今の奥さんと出会ったのかもしれない。
わたしが仲良くしてたら、その二人は結ばれなかったかも知れない。
二人はこんな風に思っているわたしのことを知らないだろうけれど、それでいいのだ。
世界はいつでもぴったりで回っている。
気に食わないことが起ころうと、何でこんなにうまく行かないんだろうと悩むことがあっても、
きっとそうだと思っている。
嫌なことだらけなのは、もしかしたら、
自分の本当の気持ちに素直になるタイミングなのかもしれない。
嫌なことだらけと見えて、実は反対側から見たら
ビックリするようなHAPPYの前触れかもしれない。
うまく行かないように見えて、もしかしたら数年後、ぴったりだったとわかるかもしれない。。
↑もしかしたら、、かもしれない。
『りんごかもしれない』風。笑
わたしはわたしにそう言い聞かせながら、世界を広げていく。
よかったら、『りんごかもしれない』読んでみて?
もしかしたら、あなたの世界も広がっちゃうかもしれない。。笑