大きな望みを知るとき
わたしにはつい二、三ヶ月前まで彼氏がいた。
そう、このブログで散々登場している彼ではなく、別の人だ。
順を追って書いていきたかったが、どうにもこうにも進まないので、ちょっとすっ飛ばして書いてみようと思う。
彼と再会して心を救われる思いをした4年前あたりのエピソードはどうしても順を追って話さないとめちゃくちゃになってしまうので、多分書き起こすのには時間がかかる。
というか、書きたいのになぜかこの場で書く気になれない、、。
と思っていた所、
「本を出すことになったら書き下ろしで載せればいいじゃん!」
と個人的にはワクワクするけど訳のわからないアイデアが浮かんだのでそれを採用することにした。
と、いうことで半ば強引だが、話を進める。
わたしと彼はちょうど4ヶ月前に再会した。4年ぶりに。
会わない間、連絡は一切とることもなく、たまーーーーーに思い出しては元気にしてるかな?くらいの感じだった。
それがふと、
「会おう」と思ったのである。
やっと自分の気持ちも落ち着いてきたところで、お礼を言いたい人たちに会いに行ってその気持ちを伝えたくなった。
そこで一番に思い付いたのが彼である。
(やっと落ち着いたと思ったら神様はすーぐ次のステージを用意してくれるよね(泣)人生ゲームは常にステージをクリアしたら次のステップアップのため課題が出されていくように感じるよ。笑)
ほんの少し考えたが、自分の中に湧き上がってきた直感にしたがってみることにした。
わたしたちは再会し、いろんなことを話しているうちにお互いに彼氏、彼女がいることを知った。
だからまさかこんなことになるとは夢にも思ってなかった。
どういったいきさつでこうなったか、わたしは一から十まで覚えているし、それはそれで面白いからこれも本に書こうと思っている。笑
まあ、いろんなことをすっ飛ばして書くと、
わたしは再会して一ヶ月の間、彼は彼女と一緒に暮らしていることを知らずにいたのだ。
誤解がないようにしたいが、これを読んだ人はもれなく彼をひどい男だと思うだろう。
なんというか、言うタイミングが合わなかったのかもしれないし、、今となってはなんとも言えない。
悪気がなかったことしかわからない。
当時わたしが付き合っていた彼は月に一、二度会う程度。
夢追い人だったから時間もお金もとれない上に、その彼は人混みが苦手だったから夏の遊びにもあまり出掛けなかった。
というか、疲れすぎていて恋愛に向ける余力なんて残ってないって感じだったかな。笑
4ヶ月前というと、7月25日。夏真っ盛り。
わたしは遊びに付き合えない当時の彼の代わり、と言っちゃあまりにも失礼だが、内心そんな気持ちもあった。
花火大会とか、夏の遊びに付き合ってもらえたら嬉しいなー!なんてね。
ほんのちょっとだけ悪い気もしたが、わたしは当時の彼のことも好きだったし、彼には彼女もいるしで、本気になるなんて全く思ってなかった。
でも心の中ではわかっていた。
日を追うごとに、今まで付き合っていた彼よりも再会した彼のことを思う時間がどんどん増えていくこと、、。
今、会いたいのは誰か?と聞かれたら心に浮かぶのは、、、。
でも当時のわたしはそれを認められずにいた。
認めちゃったらこの先どうなるかわからないから、、。
付き合っている彼をどうするつもり?
再会した彼だって、そんなつもりはないのに困らせるだけだよ。。
心とは裏腹に頭はいつもうるさくわたしをたしなめた。
だからわたしは、そんな気持ちは気づかないふりしてこのまま楽しい時が過ぎればいいと思っていた。
遊び相手になってくれる男友達が出来たー!くらいに思っておこ!
しかし、そんなのは長く続かなかった。
わたしは、どうしても素直にならずにはいられなかった。
会いたかった。
次の約束まで待てない。
約束もしてないけど、地元の実家に住んでるんだから直ぐ会えるでしょ?くらいの軽い気持ちで彼に連絡をした。
会いたい。今日迎えに来て。
でも彼は鈍感だからいまいちピンと来てなかった、、。
わたしは本気で好きでもない男の子に「会いたい」なんて言ったりしないのに(泣)
だから、あんなに残酷なことを普通に言えたんだと思う。。
まりちゃんに言わなきゃいけないことがあるんだ、、。
俺、彼女と一緒に住んでるんだ、、。
車の中で彼は、少し申し訳なさそうにそう言ってきた。
え、、、、、?
心がグサッと何かで刺されたんじゃないか?というくらいの衝撃があったのに、わたしはそれを隠すかのように笑ってた。
「え!そーなんだ!うそー!びっくりしたー!」
人はなんでショックを受けたときにも笑えるんだろう?
この時のわたしは、
自分は彼のことが好きなのに、、全然そんなこと思ってもみない、という相手にこの気持ちがバレるのがなんだか惨めに感じて、必死で明るく振る舞ってしまったんだと思う。
でも、顔や声のトーンとは裏腹に、胸の辺りは本当にギュウゥ、、と締め付けられるように苦しい。
わたし、、悲しいんだ。
その体感があまりにも強くてこう認めざるを得なかった。
その後ファミレスに入ったけれど、とてもじゃないけど食欲なんて湧きやしない。
口に運んだたらこパスタを一生懸命飲み込んでもなかなか喉を通らない。このとき久々に食事が喉を通らない、というのこういうものかとまじまじと感じた。
何事もなかったように会話をし、笑顔で振る舞い、車に戻ったが、、
違和感がどうしても抜けない。
これは、、、わたしの良くない方向へ向かってるパターンだ。
本当は悲しいのに、嫌なのに、それを出せずに元気なふりをしてしまう。そして後々それが溜まって爆発、、
というのを何回かやったことがある。
これは、、頑張って言わなければ、、。
わたし、、ショックだな、、。
すごく、苦しい。
何て言ったら良いかわからないけど、なんとかこれは伝えられた。
どうしてこんなに悲しいのか
その事実が嫌なのか
それは半分はわかっていたけれど、もう半分はわかりたくなかった。
そして答えたくなかった。
彼はとても優しい人だ。
目の前に明らかに傷ついた人がいたら労ってあげられる人だ。
しかし、、、いかんせん、女心に疎い。
この時もわたしはこんなに悲しんでいるのに、たくさん謝ってくれた後、
「そんなに気にしないで。悲しむことなんてないよ!一緒に住んでるだけだよ?」
こんなことを言ってきた。
一緒に住んでる『だけ』って、、。
この展開、、、
鈍男以外の全員が「はぁ~!?💢」と感じるはずだ。
彼女がいる、それは知っていたし、まぁ自分も彼氏がいるしで許せたが、、、。
自分の言っていることがめちゃくちゃなこともわかる。
でもこの時のわたしは、理屈で片付けられない自分の心の複雑さにどうしようもなくなっていた。
つづく、、、。